高齢になり認知症等を発症すると、自分自身に対する漠然とした不安や苛立ちがとても大きくなるため、自分に近い関係の人、特にご家族に対しては「妻だから」「息子だから」とどうしても甘えが生じてしまい、不安や苛立ちをぶつけてしまう事で、結果他の方に対してはみられない暴言や暴力などの問題行動がみられる事も多いようです。そのような場合に一所懸命なご家族ほど「自分の対応が悪くて病気がひどくなったんじゃないだろうか」などと思い悩んでしまい疲弊してしまう、という事がみられます。そのような場合はデイサービスやデイケア、施設入所、入院等の社会資源の利用等を通じて物理的に離れる事で、本人にとってもご家族にとっても休息や安心を得られ、俯瞰してみる事ができるようになり、改めて良い関係が築けるようになる事が少なからずあります。

 認知症等で問題のある行動をしてしまう本人を、家族だけで抱え込まず、適切な施設利用等を通じてお互いがより良い生活を送れるようにできたらと思います。当事務所は長年の支援経験や、幸いな事に医療・福祉関係者との繋がりが多くありますので、どのような社会資源を利用したらいいかについてのご相談や利用のお手伝いもさせていただきます。何でも遠慮なくご相談ください。